ゲストさん(神奈川県)
投稿日: 2013年3月7日
3点
【エクステリア】
ボディは一見すると、ドアの枚数を増やしただけに見えます。全長3970mm、全幅1745mm、全高1440mmというサイズも、リアのドアオープナーが追加されたために全幅が5mm拡大された他は、3ドアと同じです。でも実際は、ルーフを延長し、リアゲートの角度を変えるなどの変更を行っています。オプションの2トーンルーフが、ルーフ左右のアーチ部分だけではなく、ルーフ全体の色分けになる点も特徴です。
【インテリア】
おかげで前席まわりの作りは3ドアと同じですが、後席は居住空間が広がっています。3ドア同様、座面の傾斜に対して背もたれが垂直に近い点は気になるものの、身長170㎝の僕が座ると、ひざの前の空間は5㎝ほどに留まりますが、頭上の余裕は3ドアとは別物であることが確認できます。
【エンジン性能】
車重の増加は3ドアに比べて20kgに抑えられているので、同じ1.4L直噴ターボエンジンと7速デュアルクラッチ・トランスミッションによる加速は同等です。プラットフォームを共有するフォルクスワーゲン・ポロに比べて200ccのアドバンテージがあるので、踏めばかなり強力なダッシュが得られるし、流せばサイズを超えた余裕を感じることができます。
【走行性能】
試乗車は標準の15インチに換えて、16インチのホイール/タイヤを装着していましたが、以前乗った3ドアはさらに大径の17インチだったので、それよりは角の取れた乗り心地でした。でも軽快なターンインをはじめ、ハンドリングのキャラクターはさほど変わっていません。追加されたドアからアクセスするパッセンジャーのことを考えるのであれば、16インチ以下にとどめておくのが無難だと思いました。
3ドアでアウディ初採用となったアイドリングストップは作動感に磨きが掛かったようで、気がつくとエンジンが停止し、気がつくと始動すると言いたくなるほどです。エンジン音や排気音も、車格を考えると静かに抑えられていると言えます。それだけに、3ドア同様、ロードノイズの遮断にもう少し気を配ってほしいと感じました。
A1スポーツバックは、コンパクトなボディに5枚のドアを備えただけでなく、ルーフラインを変えることで後席の頭上空間に余裕をもたらすなど、きめ細かい作り分けを施していました。個人的には、便利さと贅沢さは反比例すると思っているので、スポーツバックが出たから3ドアの存在価値が薄れたとは思ってはいませんが、 ドアの数やシートの数が多いほど歓迎される日本市場では、多くのユーザーから歓迎されるでしょう。
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