まささん(神奈川県)
投稿日: 2013年3月8日
5点
【エクステリア】
顔つきは“獰猛”という言葉が相応しいものです。なんせ、となりにポルシェが並ぼうと、フェラーリが並ぼうと、この威圧感は、堂々としていられます。アルミ製ボンネットは、V字型に尖ったグリル上部まで彫りこみ、ショートで思いっきり絞り込んだフロントオーバーハングも初代と同様の手法をとっています。またヘッドライトも今時珍しい丸目2灯式。これも初代を髣髴とさせます。(ロジックは最新で、バイキセノンランプにドーナツ状のLEDポジションランプを採用。)
また、リアの角型4灯式テールランプ、マッスルなリアフェンダーなども、ここまでやるか!というほど、最も華々しい時代の「カマロ」を再現しています。
【インテリア】
デカいエクステリアのイメージのまま、コクピットに収まれば意外なほどタイトです。フロントガラスの面積は小さく、死角もかなりあります。まあ、今回は「コンバーチブル」なので、ルーフを開けてしまえば、全てが解決する問題なので、またクーペを試乗した際に触れることにしましょう。
ダッシュボードの質感などは、先代の「カマロ」とは比較にならないほど向上しており、樹脂もソフトタッチでデザインで自由度も高いものです。
また、最高にカッコイイのが、メーター類のデザイン。スクエアのケースに埋没式で収められたメーターは、指針軸を中心に盛り上がった独自の形状をしており、淡いブルーのLEDによって浮かび上がるもの。中央には大味ながらも、詳細な情報をドライバーに伝えるマルチファンクションディスプレイが設置され、前後左右のタイヤの空気圧やエンジンオイルの交換目安をリアルタイムで表示します。また、現代のクルマでは、一部のスポーツカー以外、姿を消してしまった油圧計、油温計、電圧計をはじめ、ATフルードの油温計も装備。アクセルを踏む度に動く油圧計などは、思わず興奮してしまうものです。
【エンジン性能】
このエクステリアには、アメリカ車の“専売特許”である“ドロドロ”と咆えるV8サウンドがお似合いと思う方も多いと思いますが、実はこのV6エンジンの発する咆哮は、これまでのアメリカ車にはない官能的なもの。一般道を流すだけなら1000回転から、2000回転とタコメーターが眠っているようなイージードライブも可能ですが、V6直噴DOHC可変バルブタイミング機構が備わった最新ユニットに鞭を打てば、「フォーン!」というイタリアンスポーツのような官能的な咆哮と共に軽々と7000rpmまでストレスフリーで回り切ります。パワーウエイトレシオは約5.4kg/psと一級のスポーツカースペックのため、V8エンジンの必要性に疑問をもった程です。
【走行性能】
ステアリングはアメリカ車の常で相変わらず軽いですが、ギアレシオは驚くほどクイック。その昔の“ダル”なイメージは払拭されます。
乗り心地はスポーツカーながら、骨っぽさは皆無。高速道路の段差も「タン、タン・・・」と
遠くでサスペンションが仕事をしているといった感じが分かりやすいでしょうか?乗り心地も良好で大人のデートカー(死語)にも最適です。
特になし
アメリカ車の真髄を味わいたいのでしたら、最大出力405ps/5900rpmを発揮する「SS RS」という選択もありますが、軽快感、爽快感、そして4,990,000円には見えない圧倒的な存在感を求めるのでしたら、V6モデルで十分といえます。この「カマロ」そしてライバルのフォード「マスタング」共に最新のアメリカ車は実に魅力的であります。
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新車時価格はメーカー発表当時の車両本体価格です。また基本情報など、その他の項目についてもメーカー発表時の情報に基いています。