shinさん
投稿日: 2020年10月28日
4点
10年ほど、社用車で20プリウスと初期のアクアを使っていましたが、走りと運転の楽しさははるかに上回ります。アクアは低重心でハンドリングは良いものの、とにかく20プリウスと同じトヨタの1.5リッターハイブリッドはかったるい。加速が悪く、何より高回転のエンジン音にテンションが下がるのに比べてそこはホンダ、安っぽい割にそこそこの加速と排気音が調和して気持ち良さがあります。
シャーシのカッチリ度はトヨタが上回る感じながら、なぜか軽快なインサイトの方が静かで直進安定性も悪くありません。不思議です。
あと、あまり指摘されていませんが、インサイトのワイパーは感動するくらい素晴らしい。国産、外車と様々乗った中で静かさは一番、雨天時に気分を下げる(個人的に)モーター音もほとんど感じず、快適に運転できます。これはホンダ車全体に言えることか車種によるものか個体差か、新車・中古車含めて不明です。
初期の様々な試乗記にもありますが、乗り心地はあまり良くありません。シートが薄くて低いのはスポーティーで好きな一方、振動が腰に直に伝わるのは少しキツい。ですが長距離移動の疲労は、レンタカーで乗った国産各社のコンパクトに比べて優秀かと。
あと、乗り心地を考えてLS純正の16インチを15インチのエコタイヤに変えましたが、軽快さは増したもののビシッとした直進性としっかりしたハンドリングは下がり、乗り心地は変わらず。コツコツ感は減りましたが、扁平率が高い分だけクッションが効いて上下動が大きくなりました。16インチのまま、コンフォートタイヤを履くのが正解かも知れません。
社用車が廃止になり、カーシェアを推奨されましたが、コロナの時節あまり使う気にならず、自家用車対応のため購入しました。
街中のストップアンドゴーと長距離移動もそこそこあることを考え、嫌いなスターターモーターのアイドリングストップを却下、マイルドハイブリッド以上の低価格車!を目標に当初30プリウスを狙いました。
しかし、より安い車になると程度と価格の折り合いが付かず、それなら不人気(失礼)なおかげで30より激安ながら機能的で装備充実のインサイトにたどり着いた次第です。
ホンダ車に乗るのは、レンタカーなどを除けば初代インテグラと軽のアクティ以来。とにかく高回転まで回さないと走らない印象を持っていたホンダに対し、IMAのおかげもあってecoモードオフなら低回転から力強く加速します。また、最新のフィットやオデッセイからも見ても、10年以上前の車とは思えないほど動力性能は劣りません(内装はさすがに時代を感じる)。
低速の回生ブレーキのマナーは、色々書かれていますが、別途所有するドイツ系のツインクラッチ車に比べたら、よほど気にならないレベル。
よく自動車ライターがドイツ車の乗り味、良いもの感を褒めまくりますが、日本の低速で坂道や信号の多い環境では、適度に柔らかいシャーシと軽快なハンドリングを、CVTで鈍くしてギクシャク感を無くす方向性の日本車は、ある意味一つの正解かと。それでいて、世界標準の高速安定性もある程度高いインサイトは、他人をあまり乗せず一人で乗る、座面が低いスポーティーな車が好き、もしくは営業車に少しでも楽しさが欲しい人にとって、最適解(繰り返しになるが激安ながら価格以上の価値ある中古車として)だと思います。
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新車時価格はメーカー発表当時の車両本体価格です。また基本情報など、その他の項目についてもメーカー発表時の情報に基いています。