556nsxさん(東京都)
投稿日: 2019年8月16日
5点
◆本当に素晴らしいNAエンジン
まずはエンジン。ダウンサイジングやらでターボ化ばかり。皆で「大排気量NAのような…」というけど、結局NAには叶いません。もちろんピークパワーは負けるが、車全体のバランスが良いので「十二分なパワー」があります。
◆他の車に乗るとわかる圧倒的なハンドリング性能
未だに他の車に乗ると「なんかもっさりしてる」と思う。ロータスを除けば、1000万以下の車では絶対に納得できないし、下手なスポーツカーだと2000万以上でも微妙。最近「NSXよりいいな!」って思うと、マクラーレンなどカーボンを使った車両ばかり。
それほどアルミボディは素晴らしいし、ハンドリング性能は圧倒的。
◆速いながら、気持ちいい。そして、運転が上手くなる
サーキットやワインディングのような道は速い。トップスピードは残念な感じで、発売当初から3Lターボの大型セダンにも負けた。でも曲がる・止まるを織り交ぜると圧倒的に速い。そし「速く走る」ためには基本が重要。無理をすると遅くなるし、きちんと運転すると本当にキレッキレの動きをする。レーシングカート乗ってる人は総じて速いかな。
◆乗りやすくて燃費が良い
実は、非常に乗りやすいです。元々ドライバーを中心に考え「快適に、誰でも速く」のコンセプトだった。結果、大きなフロントウィンドウは見切りがいいし、タイヤハウス上部が盛り上がったボンネットは車両感覚をつかみやすい。また、高速走行時の燃費は良く、カタログ以上の数値もでる。
◆圧倒的壊れやすさ
初期型は平成2年、設計からしたら昭和の車。やはり壊れるし「コンデンサーの液漏れ」とかで、いきなりユニット交換を求められるのは痛い。お気に入りの整備工場をかかえ、自分である程度パーツを探さないと、本当にクラシック&スーパーカーな維持費がかかる。
また設計の悪さも随所に見られ、一例としては中古車でハードブレーキングするとジャダーが出る。これはフロントのコンプライアンスピボットアダプターのブッシュなどがヘタって発生する。新品なら「振動を伝えず快適な乗り心地」だが、少し痛むと「ジャダーが出て危ない」だけである。交換は高額。
◆雨の日は原付より遅い
オーナー同士の冗談でもあるが、雨の日は原付より遅い。フロントが軽いため、ハイドロプレーン現象が起きやすく、高速道路も80km/hが理想。なお、保険屋いわく、全損事故の8割以上が雨の日だとか。雨の日は要注意。
◆ディーラーが対応してくれない
既に数年前の話ですが、ベルノに修理で持ち込むも対応できず隣の県のベルノへ移動された。また、整備に関しても分かる人が限られており、トラブルシューティングに時間がかかる。そろそろ「クラシックカー」扱い。
欲しいなって思う方へ。
今すぐ買ってください。
私が買った頃は200万だせば10万kmちょいのMTが買えました。ATなら200万以下です。今や500万ですよ?しかも500万出して修復歴有・過走行ですよ?
また、世の中は「ダウンサイジング」に「ハイブリッド」です。現行は言うまでもなくですが、多くのスーパーカーやスポーツカーがターボ化です。(新型コルベットはよくやったと思います)
今後、こんなNAエンジンを搭載したクルマは出てこないでしょうし、間違いなく台数が減るほどに金額も上がっていきます。
だから、欲しい方でなんとかなる方は今すぐ買ってください。もしくはこの後来るであろう世界的な不景気のタイミングで買ってください。
ちなみに、維持費や修理費を考えると「投機」には向きません。私も200万で買って、修理だけで150-200万、改造入れると1000万近くかかりました。税金、車検、消耗品や駐車場代は別です。投機狙いなら辞めましょう。でも、好きなら買ってください。他では味わえない最高の快楽をくれます。
あと、このクルマのポイントは「運転が上手くなること」です。
クルマの懐が深いため、ちょっとぐらい無理しても走ります。いつもよりブレーキを遅らせたり、いつもより速いスピードでコーナリングしたり。NSXはいとも簡単にこなした上、エンジンは「まだまだ回るよ!?」と背中を押してくれます。結果、サーキットのタイムはどんどんあがるんです。
でも、限界を超えると「コラ!」って注意するような感じでコントロールを失います。ドライバーは「やべ!!」って思いますが、0.1秒後にはコントロールが可能になるので大きな事故にはならないかな。
適度に調子に乗せ、速く走らせてくれて、ルールを逸脱した運転をすると叱ってくれる。でも、また走り出すと「ほら、もっとエンジン回るよ?」と後方から心地よい音を奏でてくれます。
少し年上のお姉さんと付き合ってるようなこの感覚、素晴らしいクルマですよね。
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新車時価格はメーカー発表当時の車両本体価格です。また基本情報など、その他の項目についてもメーカー発表時の情報に基いています。