初めての中古車選びは大当たり（ワカバ丸さんのクチコミ投稿）

車に乗り始めてもうすぐ40年、シビックに始まり、オーパー、メガーヌ、ゴルフGTI、ゴルフR……と新車で乗り継いできた。だが、しかーし、数年前、諸事情から車を手放して電車とウォーキングの人に（いわゆる経済的事情なり）。で、最近になり中古車なら……と初めての中古車選びに突入。 　カーセンサー、グーネットの空間をさまようこと1年余り。都内、横浜郊外、奥多摩、埼玉……いろんなお店を訪ねた。いろんな車も見た。 　で、たどりついたのが「ファイブエスモーターズ」だ。巡り合ったのは、2004年式、走行距離12万9千キロのBMW325i、ハイラインパッケージ。色はミスティックブルー。ワンオーナで狙っていたベージュ革のシート。 　中古車初心者に10万キロ越えの車ってどーなの？　とは思ったが、予算内だし、店の紹介、車の詳細な説明を読むと、そーとーこだわりのある店長。購入者コメント欄は絶賛の嵐！　本当？　マニアの聖地か？　謎は深まるばかり。謎を解くべく来店予約。 　最初の電話で、まず面食らった。 「20年近くになる車ですので、それなりにメンテナンス費用がかかることになると思いますが大丈夫でしょうか？」 　いきなりのハードル。いったいどのくらいかかるのか？　初心者には謎だが、ある程度は覚悟してご対面。 　一度は乗りたかったシルキー6。天井が垂れ下がっているのを画びょうらしきものでブチブチと大胆に止めてあったが、外装、内装ともに17年目とは思えない美しさ。うっとりしていると……。 「ABSが診断では調子悪いんです。突然、警告ランプが点くかもしれません」と店長のささやき！ 　ゲッ。その後、よどみなく今後、起こるであろうパーツ交換のリストが次々と語られるていく。ゲゲゲのゲッである。 　その後、詳細なリスト、予想される時期、おおまかな予算などをメールでいただいた。 「BMWに限らず、ベンツ、アウディもパーツを交換することで、20万キロ以上も走れるように造ってあるんです。ドイツではそれがフツーです」 　そして、整備士でもある店長は、この時代のBMWについて弱点も魅力も詳しすぎるほど詳しい。自分でできる範囲の整備は自分でして、大掛かりなものは近くのBMWディーラーへ。問題の垂れかかった天井は近くの腕のいい職人さんに見事に直していただいた。ディーラーに出すよりは格段の安さで。このメンテナンスの確かさは、中古車初心者にとって何物にも代えがたい大きな安心だ。 　そして、店長は自然吸気時代のBMWを愛するオタクであり、面白い話も次々にに飛び出してくる。しかし、それ以前にとっても常識的な大人。なかなかいらっしゃいませんよ、こんな方。 　不安のあるABSランプ突然点灯するかも問題は、バッテリーをワンサイズ大きな物に交換したことで、今のところ問題なし。BMWの弱点を知り尽くした店長ならではの整備なのでは。 　ドッドッドッ、ガオオォォォォォォォォ。シルキー6の雄たけびを全身に感じて、カ・イ・カ・ン。交換したブレーキの慣らしももうすぐ終了。目指せ20万キロ！