ホンダ フィット▲2022年10月にマイナーチェンジしたホンダ フィット。自動車テクノロジーライターの松本英雄氏による公道試乗のインプレッションをお届けする

軽快さが味わえる「RS」

細いAピラーが特徴的な4代目フィットも、発売以来3年が経過した。2001年以降、22年間もホンダを支えている代表的な普通乗用車である。

フィットのような多くの人に乗ってもらえるモデルは改良の認知がされにくいが、今回はマイナーチェンジに加え新たなグレードとして「RS」が加わっている。その新グレードについてもインプレッションをお届けしたい。

今回の試乗は「RS」を含めて3台。すべてe-HEVモデルである。 初めに試乗したのが新たに加わった「RS」だ。
 

ホンダ フィット
ホンダ フィット
ホンダ フィット

グレード名の「RS」は“レーシング・スポーツ”を想起しがちだが“ロード・セーリング”という意味である。大海原を何の障害もなく、おおらかに波にのったセーリングを道でも体験できるような考え方なのであろう。

気持ちよく軽快に走らせるには扱いやすいパワーユニットと愉快なオンザレール感あふれるサスペンション、そして正確なハンドリングが重要だ。
 

ホンダ フィット

モーターの改善が動き出しに寄与

モーターによる動力は以前の109馬力から123馬力に向上、トルクはおよそ26kg・mを発揮する。これはガソリン車NAのおおよそ2.5リッタークラスのトルクと思っていい。

すなわち発進と加速がすこぶる優れているのが新しいフィットの特徴と言える。
 

ホンダ フィット
ホンダ フィット

乗り込んでスタートすると以前よりもスムーズさが際立つ。乗り心地に関してもしなやかさが増して伝わる。「RS」特有なのであろうか。

箱根周辺の山間部もパワー不足は皆無だ。負荷が高まるとエンジンが高回転に移行するが、このときのパワーユニットからの音色がやはり素晴らしい。ホンダエンジンのハーモニックにヒエラルキーはない。
 

ホンダ フィット

車体の傾きを最小限に抑えて路面をとらえるハンドリングはハードなイメージだが、しなやかなサスペンションのハンドリングはコンタクトもよく安心感があり、質を上げたコンパクトハッチという印象である。

キビキビ感とドライビングを快適に楽しむ要素が「RS」といったところだろうか。
 

落ち着いた雰囲気の「リュクス」

ホンダ フィット

次に「リュクス」に乗る。エクステリアを見て、加飾からきらびやかな印象を受ける。

しかし、ドライバーの満足感を得るにはインテリアの重要性がある。リアルレザーとそれに合ったシンセティックレザーを組み合わせて優雅な演出を施したモデルだ。

ファブリックよりも汚れにくくふき取りやすく、キレイ好きには扱いやすい仕様と言える。
 

ホンダ フィット

リファイン前よりもハイブリッドの見直しと出力向上、またサスペンションの最適化は走りの質も変えているが、「RS」よりもダンピングのおさまりがやや遅い印象だ。

しかし、シートとのマッチングは高速クルージングで発揮して心地いい。出力向上により高速時の物足りなさを解消させた。

パフォーマンスと燃費と質と扱いやすさを通じて、ほぼほぼ250万円のプライスは値頃感がある。
 

デザインも走りも角がない「ホーム」

ホンダ フィット

最後に試乗したのが人気の高い「ホーム」というグレードだ。

これは実用では何ひとつ不自由にない、むしろやさしさに包まれた感じのインテリアである。乗っているだけでナチュラルな雰囲気が伝わってくる。

顕示欲とは対極のおしとやかな印象とでもいうのだろうか。丁寧な感じが魅力的だ。ファブリックのシートは柔らかくどことなく懐かしさを感じさせる。
 

ホンダ フィット

e-HEVの出力は同様なのだが。こちらはタイヤがソフトな感じなので柔らかな加速と減速でしっかりとしたコンタクトを得られる。

以前よりも全体的に角を取った操作系と乗り心地、高速道路の静粛性の向上がすべてのモデルで感じられる。

飽きのこないデザインと乗り心地、燃費とパフォーマンスの良さ。

コンパクトながら実を兼ね備えているのがフィットなのだと3台試乗して感じるのである。
 

ホンダ フィット

▼検索条件

ホンダ フィット(現行・後期型) × 全国
文/松本英雄、写真/尾形和美

【試乗車 諸元・スペック表】
●1.5 e:HEV RS

型式 6AA-GR3 最小回転半径 5.2m
駆動方式 FF 全長×全幅×全高 4.08m×1.7m×1.54m
ドア数 5 ホイールベース 2.53m
ミッション その他AT 前トレッド/後トレッド 1.49m/1.48m
AI-SHIFT - 室内(全長×全幅×全高) 1.96m×1.45m×1.26m
4WS - 車両重量 1210kg
シート列数 2 最大積載量 -kg
乗車定員 5名 車両総重量 -kg
ミッション位置 不明 最低地上高 0.14m
マニュアルモード -    
標準色

プラチナホワイト・パール、クリスタルブラック・パール、メテオロイドグレー・メタリック

オプション色

プレミアムサンライトホワイト・パール、プレミアムクリスタルレッド・メタリック、スレートグレー・パール

掲載コメント

-

型式 6AA-GR3
駆動方式 FF
ドア数 5
ミッション その他AT
AI-SHIFT -
4WS -
標準色 プラチナホワイト・パール、クリスタルブラック・パール、メテオロイドグレー・メタリック
オプション色 プレミアムサンライトホワイト・パール、プレミアムクリスタルレッド・メタリック、スレートグレー・パール
シート列数 2
乗車定員 5名
ミッション
位置
不明
マニュアル
モード
-
最小回転半径 5.2m
全長×全幅×
全高
4.08m×1.7m×1.54m
ホイール
ベース
2.53m
前トレッド/
後トレッド
1.49m/1.48m
室内(全長×全幅×全高) 1.96m×1.45m×1.26m
車両重量 1210kg
最大積載量 -kg
車両総重量 -kg
最低地上高 0.14m
掲載用コメント -
エンジン型式 LEB 環境対策エンジン H30年基準 ☆☆☆☆☆
種類 直列4気筒DOHC 使用燃料 レギュラー
過給器 - 燃料タンク容量 40リットル
可変気筒装置 - 燃費(10.15モード) -km/L
総排気量 1496cc 燃費(WLTCモード) 27.2km/L
└市街地:25.6km/L
└郊外:29km/L
└高速:26.8km/L
燃費基準達成 R12年度燃費基準
達成車
最高出力 106ps 最大トルク/回転数
n・m(kg・m)/rpm
127(13)/5000
エンジン型式 LEB
種類 直列4気筒DOHC
過給器 -
可変気筒装置 -
総排気量 1496cc
最高出力 106ps
最大トルク/
回転数n・m(kg・m)/rpm
127(13)/5000
環境対策エンジン H30年基準 ☆☆☆☆☆
使用燃料 レギュラー
燃料タンク容量 40リットル
燃費(10.15モード) -km/L
燃費(WLTCモード) 27.2km/L
└市街地:25.6km/L
└郊外: 29km/L
└高速: 26.8km/L
燃費基準達成 R12年度燃費基準 達成車
●1.5 e:HEV リュクス

 

型式 6AA-GR3 最小回転半径 5.2m
駆動方式 FF 全長×全幅×全高 4m×1.7m×1.54m
ドア数 5 ホイールベース 2.53m
ミッション その他AT 前トレッド/後トレッド 1.49m/1.48m
AI-SHIFT - 室内(全長×全幅×全高) 1.96m×1.45m×1.26m
4WS - 車両重量 1200kg
シート列数 2 最大積載量 -kg
乗車定員 5名 車両総重量 -kg
ミッション位置 不明 最低地上高 0.14m
マニュアルモード -    
標準色

クリスタルブラック・パール、フィヨルドミスト・パール

オプション色

プレミアムサンライトホワイト・パール、プレミアムクリスタルレッド・メタリック、プラチナホワイト・パール、ミッドナイトブルービーム・メタリック、メテオロイドグレー・メタリック、ローズゴールド・メタリック

掲載コメント

-

型式 6AA-GR3
駆動方式 FF
ドア数 5
ミッション その他AT
AI-SHIFT -
4WS -
標準色 クリスタルブラック・パール、フィヨルドミスト・パール
オプション色 プレミアムサンライトホワイト・パール、プレミアムクリスタルレッド・メタリック、プラチナホワイト・パール、ミッドナイトブルービーム・メタリック、メテオロイドグレー・メタリック、ローズゴールド・メタリック
シート列数 2
乗車定員 5名
ミッション
位置
不明
マニュアル
モード
-
最小回転半径 5.2m
全長×全幅×
全高
4m×1.7m×1.54m
ホイール
ベース
2.53m
前トレッド/
後トレッド
1.49m/1.48m
室内(全長×全幅×全高) 1.96m×1.45m×1.26m
車両重量 1200kg
最大積載量 -kg
車両総重量 -kg
最低地上高 0.14m
掲載用コメント -
エンジン型式 LEB 環境対策エンジン H30年基準 ☆☆☆☆☆
種類 直列4気筒DOHC 使用燃料 レギュラー
過給器 - 燃料タンク容量 40リットル
可変気筒装置 - 燃費(10.15モード) -km/L
総排気量 1496cc 燃費(WLTCモード) 27.6km/L
└市街地:26.7km/L
└郊外:29.3km/L
└高速:27km/L
燃費基準達成 R12年度燃費基準
達成車
最高出力 106ps 最大トルク/回転数
n・m(kg・m)/rpm
127(13)/5000
エンジン型式 LEB
種類 直列4気筒DOHC
過給器 -
可変気筒装置 -
総排気量 1496cc
最高出力 106ps
最大トルク/
回転数n・m(kg・m)/rpm
127(13)/5000
環境対策エンジン H30年基準 ☆☆☆☆☆
使用燃料 レギュラー
燃料タンク容量 40リットル
燃費(10.15モード) -km/L
燃費(WLTCモード) 27.6km/L
└市街地:26.7km/L
└郊外: 29.3km/L
└高速: 27km/L
燃費基準達成 R12年度燃費基準 達成車
●1.5 e:HEV ホーム

 

型式 6AA-GR3 最小回転半径 4.9m
駆動方式 FF 全長×全幅×全高 4m×1.7m×1.54m
ドア数 5 ホイールベース 2.53m
ミッション その他AT 前トレッド/後トレッド 1.49m/1.48m
AI-SHIFT - 室内(全長×全幅×全高) 1.96m×1.45m×1.26m
4WS - 車両重量 1190kg
シート列数 2 最大積載量 -kg
乗車定員 5名 車両総重量 -kg
ミッション位置 不明 最低地上高 0.14m
マニュアルモード -    
標準色

プラチナホワイト・パール、クリスタルブラック・パール

オプション色

プレミアムサンライトホワイト・パール、プレミアムクリスタルレッド・メタリック、ミッドナイトブルービーム・メタリック、メテオロイドグレー・メタリック、ローズゴールド・メタリック、フィヨルドミスト・パール

掲載コメント

-

型式 6AA-GR3
駆動方式 FF
ドア数 5
ミッション その他AT
AI-SHIFT -
4WS -
標準色 プラチナホワイト・パール、クリスタルブラック・パール
オプション色 プレミアムサンライトホワイト・パール、プレミアムクリスタルレッド・メタリック、ミッドナイトブルービーム・メタリック、メテオロイドグレー・メタリック、ローズゴールド・メタリック、フィヨルドミスト・パール
シート列数 2
乗車定員 5名
ミッション
位置
不明
マニュアル
モード
-
最小回転半径 4.9m
全長×全幅×
全高
4m×1.7m×1.54m
ホイール
ベース
2.53m
前トレッド/
後トレッド
1.49m/1.48m
室内(全長×全幅×全高) 1.96m×1.45m×1.26m
車両重量 1190kg
最大積載量 -kg
車両総重量 -kg
最低地上高 0.14m
掲載用コメント -
エンジン型式 LEB 環境対策エンジン H30年基準 ☆☆☆☆☆
種類 直列4気筒DOHC 使用燃料 レギュラー
過給器 - 燃料タンク容量 40リットル
可変気筒装置 - 燃費(10.15モード) -km/L
総排気量 1496cc 燃費(WLTCモード) 29km/L
└市街地:28.6km/L
└郊外:30.5km/L
└高速:28.2km/L
燃費基準達成 R12年度燃費基準
達成車
最高出力 106ps 最大トルク/回転数
n・m(kg・m)/rpm
127(13)/5000
エンジン型式 LEB
種類 直列4気筒DOHC
過給器 -
可変気筒装置 -
総排気量 1496cc
最高出力 106ps
最大トルク/
回転数n・m(kg・m)/rpm
127(13)/5000
環境対策エンジン H30年基準 ☆☆☆☆☆
使用燃料 レギュラー
燃料タンク容量 40リットル
燃費(10.15モード) -km/L
燃費(WLTCモード) 29km/L
└市街地:28.6km/L
└郊外: 30.5km/L
└高速: 28.2km/L
燃費基準達成 R12年度燃費基準 達成車
松本英雄(まつもとひでお)

自動車テクノロジーライター

松本英雄

自動車テクノロジーライター。かつて自動車メーカー系のワークスチームで、競技車両の開発・製作に携わっていたことから技術分野に造詣が深く、現在も多くの新型車に試乗する。車に乗り込むと即座に車両のすべてを察知。その鋭い視点から、試乗会ではメーカー陣に多く意見を求められている。数々のメディアに寄稿する他、工業高校の自動車科で教鞭を執る。『クルマは50万円以下で買いなさい』など著書も多数。趣味は乗馬。